- 12/06/2025
ローンが残ってる車は買い替えできる? 完済前の注意点
「ローンがまだ残ってるけど、車って買い替えできるの?」
結論から言うと、買い替えはできます。 ただし、手順を間違えると「名義が移せない」「追加でお金が必要」「二重ローン状態で家計が苦しい」など、あとで困りやすいポイントもあります。
この記事では、ローンが残っている車を買い替えるときに、初心者でも迷わないように
“いま何を確認し、どう進めれば安全か”を、やさしく順番に説明します。
まず結論:買い替えできるかどうかは「所有者」が誰かで決まる
ローンが残っていても買い替えは可能ですが、最初に見るべきはここです。
- 車検証の「所有者」(車の持ち主)
- 車検証の「使用者」(主に使っている人)
よくあるケースは次の2つです。
ケース1:所有者が「ローン会社」または「ディーラー」になっている
この場合、車の名義(所有権)がローン会社側にある状態です。
完済して所有権解除(名義変更)ができないと、原則として勝手に売れません。
ただし、下取り・買取の場で「残債を精算して手続きする」ことは可能です。
ケース2:所有者が「自分」になっている
この場合は名義自体は自分なので、売却や買い替えは比較的スムーズです。
ただし、ローンが残っているなら、売却代金で完済できるか(残債の精算)が重要になります。
まずは車検証を見て、所有者が誰かを確認してください。ここがスタート地点です。
買い替えの全体像:ローン残債があるときの選択肢は3つ
ローンが残っているときの買い替えは、だいたい次の3パターンに分かれます。
- 売却額でローンを完済できる(残債より高く売れる)
- 売却額だけでは足りない(残債のほうが多い)
- 残価設定ローン(残クレ)・据置型で、仕組みが特殊
それぞれ、注意点と進め方が違います。
① 売却額で完済できる場合:「一番ラク」な買い替え
たとえば、残債が80万円で、車が90万円で売れるなら、差額10万円が手元に残るイメージです。
この場合はシンプルで、
- 売却(または下取り)
- 売却代金で完済
- 所有権解除(必要なら)
- 次の車へ
という流れで進められます。
ポイントは、ローン残高は「だいたい」ではなく、完済に必要な金額(完済金額)を確認することです。
利息や支払いタイミングで、残高と完済金額が少しズレることがあります。
② 売却額だけでは足りない場合:「不足分(差額)」をどうするかが勝負
よくあるのがこのケースです。
残債が120万円、売却額が80万円なら、差額40万円が不足します。
この不足分の扱いは選択肢が3つあります。
方法A:不足分を「現金」で用意して完済する(いちばん安全)
貯金などで不足分を払ってローンを完済し、スッキリ買い替えます。
金利が増えないので、家計的には一番安心です。
方法B:不足分を「次のローンに上乗せ」する(できるが注意が必要)
ディーラーなどで提案されやすい方法です。
ただし、これは実質「マイナスを繰り越す」形になります。
注意点はこれです。
- 月々の支払いが想定より増える
- 次の車の売却時も残債が残りやすく、負担が長引く
- 家計の余裕がないと、途中で苦しくなる
どうしても必要な場合は、上乗せ額を最小にして、期間を伸ばしすぎないのがコツです。
方法C:買い替えを少し待ち、相場が良い時期に売る/繰上返済して差を縮める
時間に余裕があるなら、「売却額が上がりやすい季節」を狙う、あるいは数か月繰上返済して残債を減らすと、差額が小さくなることもあります。
ただし、車検や修理が近い場合は、待つことで逆に損することもあるので、状況次第です。
③ 残クレ(残価設定ローン)の場合:やることが少し増える
残クレは、最後に「残価(大きめの支払い)」が残る仕組みなので、途中の買い替えは少し判断が複雑です。
一般的には次のような選択肢になります。
- 途中で完済して買い替える
- ディーラーで乗り換え(残価や査定を含めて精算)
- 条件によっては買取店での売却も可能(ただし手続きは要確認)
残クレの場合は、「今やめるといくら必要か」「車の査定が残価を上回っているか」で結果が変わります。
ここは自己判断せず、残クレの精算見込み(中途解約・完済に必要な金額)を必ず確認するのが安全です。
※ 残価設定ローンとは、購入する車の数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ設定し、その分を差し引いた金額でローンを組む自動車ローンです。これにより、毎月の支払額を抑えることができ、上位グレードの車を選びやすくなるのがメリットです。
手順(初心者向け):ローン残ありでも失敗しにくい買い替えチェックリスト
ここからは、やることを順番でまとめます。これだけで迷いが減ります。
ステップ1:車検証で「所有者」を確認
- 所有者がローン会社/ディーラーか
- 自分名義か
ステップ2:ローン会社に「完済金額」と「手続き」を確認
確認したいことは3つだけです。
- 今日完済すると、いくら必要?(完済金額)
- 完済したら、所有権解除に必要な書類は?
- 書類の発行にどれくらい日数がかかる?
ステップ3:売却見込み(査定)を2〜3社で取る
1社だけだと安く見積もられることがあります。
2〜3社比較するだけで、差が出ることは普通にあります。
ステップ4:「売却額 − 完済金額」で結果を出す
- プラスなら:そのままスムーズ
- マイナスなら:不足分をどうするか検討(現金/上乗せ/延期)
ステップ5:納車日と引き渡し日を合わせる(車なし期間を作らない)
特に買取先行で売る場合は、代車やレンタカーなども含めて段取りを組みます。
よくある不安とつまずきポイント(ここだけ注意すればOK)
「ローン残ってるのに売っちゃダメなの?」
所有者がローン会社の場合、勝手に売るのは危険です。
でも実務的には、買取店やディーラーが残債精算と名義処理を含めて進める形なら問題なく進められます。
「査定が高い店があれば、それで即決していい?」
即決は焦りやすいので、できれば比較してからが安心です。
特に「今日だけこの金額」「今決めて」みたいな急かし方には注意してください。
「不足分を上乗せしても大丈夫?」
上乗せ自体は可能なことがありますが、家計負担が増えやすいです。
上乗せするなら、月々だけでなく総支払額も見て判断すると安心です。
買い替え前にメモしておくと安心(小さな準備が効く)
- いまの月々の支払い:___円
- ローン残り回数:___回
- 完済金額(問い合わせ後に記入):___円
- 売却の査定額(最高/平均):___円
- 不足が出るなら不足額:___円
- 納車予定日:___年__月__日
- 引き渡し希望日:___年__月__日
これを書き出すだけで、「結局いくらかかるの?」が見える化され、不安がすごく減ります。
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