故障が増えたら買い替え時?

故障が増えたら買い替え時? 修理代の損益分岐点を解説

この記事は約 12 分で読めます

故障が増えたら買い替え時? 修理代の損益分岐点を解説

「最近、車の調子が悪い。修理して乗り続けるか、買い替えるか迷う……」
この悩み、かなり多いです。しかも厄介なのは、故障が増えてくると “正しい判断をする時間”が減る こと。突然動かなくなったり、車検が迫ったりすると、焦って決めて損をしやすくなります。

結論から言うと、故障が増えたときの判断は、感覚ではなく 損益分岐点(そこを超えたら買い替えが有利になりやすいライン) を決めるとスッキリします。
この記事では、専門用語をできるだけ避けつつ、数字の例も出しながら、修理か買い替えかを判断する方法を解説します。

目次
  1. 結論:損益分岐点は「これから2年でかかる修理+整備費」がポイント
  2. まず整理:故障が増えると“お金以外”の負担も増える
  3. よくある故障のサイン:買い替えを考え始める“合図”
  4. 修理か買い替えかを決める「損益分岐点」3つの考え方
  5. さらに判断をラクにする「分岐点の目安」早見
  6. 「修理して乗り続けた方がいい」ケースもある
  7. 逆に「買い替えた方が満足度が上がりやすい」ケース
  8. 損しない行動手順(これをやるだけで判断がブレない)
  9. まとめ:故障が増えたら「2年総額」と「車の価値」で決める
  10. 次に読むなら(関連記事)
  11. まとめ(カテゴリ別)
  12. 次のステップ

結論:損益分岐点は「これから2年でかかる修理+整備費」がポイント

買い替えの判断で大切なのは、過去に払った修理代ではありません。
よくある失敗はこうです。

  • 「もう〇万円修理に使ったから、もったいない」
  • 「ここまで直したんだから、もう少し乗りたい」

気持ちは分かりますが、過去の出費は取り戻せません。
判断すべきは “これから先にかかるお金と手間” です。

そこで基準として使えるのが、次の考え方です。

損益分岐点(ざっくり目安)
=「今後2年でかかる修理・整備費」

(買い替えにかかる実質負担) を超えそうなら、買い替え検討が有利

つまり、修理を続ける場合でも、まずは「あと2年乗るなら、いくらかかる?」で考えると判断がラクになります。

まず整理:故障が増えると“お金以外”の負担も増える

故障は修理代だけでなく、以下のような見えないコストも発生します。

  • 仕事や予定が崩れる(遅刻・送迎ができない等)
  • 修理のために時間を取られる(持ち込み・引き取り)
  • 代車が手配できないと生活が止まる
  • 旅行や遠出が不安になる
  • 「また壊れるかも」のストレス

なので、損益分岐点は「円」だけでなく、安心・時間・ストレスも含めて考えると後悔しにくいです。

よくある故障のサイン:買い替えを考え始める“合図”

次のような状態が増えてきたら、買い替え検討の合図です。

① 同じような不具合が繰り返される

例)

  • バッテリーを替えたのに、また上がる
  • エアコンを直したのに、効きが安定しない
  • 警告灯がたまに点いて消える

「直したはずなのに再発」は、根本原因が別にあることも多いです。

② 走行に関わる部分に不安が出た

  • ブレーキの効きが不安
  • ハンドルが取られる
  • 走行中の異音や振動が気になる
  • エンジンのパワー低下、加速の違和感

これは安全にも関わるので、早めに判断する価値があります。

③ 修理のたびに“別の不具合”が出る

年数が経つと、ひとつ直しても別の場所が弱っていて、次々に不具合が出ることがあります。
この状態になると、修理代が読みづらくなり、精神的な負担が増えます。

修理か買い替えかを決める「損益分岐点」3つの考え方

ここからが本題です。
難しく見えるかもしれませんが、考え方はシンプルです。

判断法①:今後2年の「修理・整備の見込み」を合計する

まず、現実的なラインとして「次の車検まで(2年)」を区切ります。

  1. 今回直す修理費(必須)
  2. 次の車検までに起きそうな整備費(想定)
  3. 消耗品交換(タイヤ・バッテリー等)の可能性

そして合計を出します。

具体例

  • 今回の修理:8万円(エアコン修理)
  • 近いうちに交換しそう:タイヤ 6万円
  • 車検+整備:12万円
  • 予備費(不具合が増えているため):5万円

合計:31万円

この「31万円」は、今後2年で車に入っていくお金の目安になります。

判断法②:「買い替えの実質負担」と比べる(差額で見る)

次に、買い替えの実質負担をざっくり出します。
ここでのポイントは、「新しい車の値段」ではなく 差額 です。

買い替えの実質負担(目安)
=(次の車の総額)-(今の車を売って入るお金)

具体例

  • 次の車(中古車でもOK)の総額:180万円(諸費用込み)
  • 今の車の売却見込み:50万円

買い替えの実質負担:180万円-50万円=130万円

ここで比較します。

  • 修理して2年乗る:約31万円
  • 買い替える:約130万円

この例だけ見ると「修理して乗る方が安い」です。
ただし、重要なのは次の一言です。

修理費31万円は“確定に近い”のに対し、買い替え130万円は“車のグレードや年式で調整できる”
つまり、買い替え側は選び方で変えられます。

判断法③:修理代が「車の価値の半分」を超えたら要注意

もう一つ分かりやすい指標があります。

今の車が売れる金額(価値) に対し、
一回の修理(または2年の修理合計)が“半分以上” なら要注意

具体例

  • 今の車が売れる額:30万円
  • 修理費:18万円

→ 価値の 60% です。こうなると、修理しても「回収」が難しくなります。
もちろん、愛着があるなら修理もアリですが、損得で見るなら買い替え寄りになります。

さらに判断をラクにする「分岐点の目安」早見

ここは感覚で使えるように、ざっくり目安を出します。

買い替え検討が強くなるライン

  • 1回の修理が10万円超が続く
  • 1年で修理が2回以上増えてきた
  • 車検+整備+修理が重なり、2年総額が 30万〜50万円 になりそう
  • 「止まると困る」用途(通勤・送迎・仕事)で不安が増えた
  • 安全に関わる違和感(ブレーキ・足回り・異音)がある

※車の価値や家計によって変わるので、あなたの中の上限(例:2年で30万円まで)を決めるのがコツです。

「修理して乗り続けた方がいい」ケースもある

買い替えを煽りたいわけではありません。修理が合理的なケースもあります。

1)故障が“単発”で、原因がはっきりしている

例:バッテリー、タイヤ、ブレーキパッドなど
こういう消耗品は、直せば安定しやすいです。

2)整備状況が良く、車の状態が総合的に良い

  • オイル管理が良い
  • 変速やエンジンの調子が良い
  • 車体のサビが少ない
    このタイプは10万km超でも元気なことがあります。

3)今売っても値段がほとんどつかない

売値が極端に低いなら、修理して使い切る選択が合理的な場合があります。

逆に「買い替えた方が満足度が上がりやすい」ケース

損得だけでなく、生活の快適さも大事です。

  • 子育てでスライドドアが欲しい
  • 長距離で疲れるので運転支援が欲しい
  • 燃費が悪くて家計に響く
  • エアコン・電装など快適装備が古い
  • 安全装備を強化したい

故障の増加が「生活の不便」とセットになっているなら、買い替えの満足度が高くなりやすいです。

損しない行動手順(これをやるだけで判断がブレない)

故障が増えてきたら、次の順番で動くと失敗しにくいです。

ステップ1:修理見積もりを“詳細”で取る

「一式」だと判断できません。内訳を見て、必要度も確認します。

ステップ2:今の車の売却相場を調べる

下取りだけでなく、買取相場も見ると現実が見えます。
「思ったより高い」なら、売り時かもしれません。

ステップ3:2年でいくらかけられるか上限を決める

例)「次の車検までに修理・整備で30万円まで」
上限を超えるなら買い替え検討、とルール化すると迷いません。

ステップ4:買い替えの予算帯を2つ用意する

  • 現実ライン(コスパ重視)
  • 満足ライン(安全装備や快適性を含む)

この2本を用意すると、買い替えの決断が早くなります。

まとめ:故障が増えたら「2年総額」と「車の価値」で決める

  • 過去の修理代ではなく、これから2年の修理・整備費で判断する
  • 修理2年総額と、買い替えの実質負担(差額)を比べる
  • 修理費が 車の価値の半分超 なら要注意
  • お金だけでなく、時間・安心・ストレスも含めて考えると後悔しにくい
  • 迷ったら「上限(例:2年で30万円)」を決めるとスッキリ決まる

次に読むなら(関連記事)

まとめ(カテゴリ別)

次のステップ